田んぼの中に不思議を発見
昨年の5月ごろの話です。栃木県北東部(大田原市、那珂川町、那須烏山市)の田舎道をいろいろと走っていたところ、大田原市を通る県道27号線沿いのたくさんの田んぼのど真ん中に、大きくて形の良い木が立っているのが見てきました。(次の画像の赤い円の中)
何かある・・・
自然が多い場所なので、木が立っていても不思議ではありませんが、一般的に田んぼ中に農作業の邪魔になるような木を残しておくことはありません。おそらく、何か特別な理由があるのは間違いないでしょう。
もしかすると、隠れたパワースポットのような場所かもしれませんので、さっそくその木のそばまで行ってみることにします。
木のそばに到着
農道を入って真横にくると、その木は小さな山の頂上に立っていることがわかりました。また、その小さな山の中腹には案内板らしきものが設置されているのも見えました。
予想通りです。やはりこの場所には特別な何かがありそうです。おそらく形から判断して、塚や古墳あたりではないでしょうか。
文字が霞む案内板
農道にバイクを止め、徒歩で案内板に近付きます。しかし、なぜか案内板に書かれた文字がはっきりと見えません。晴れて明るいのに案内板の文字だけが霧でかすんでいるというのは何とも不思議です。
さらに近付いて案内板の目の前まで来たところ、ようやく案内板の文字が見えなかった理由がわかりました。なんと、案内板に書かれた文字が風化して全体的に薄く、しかも、前半部分はほとんど消えかかっていたのです。
この場所の正体は?
文字が消えかかった案内板を読んだ結果、ここが大田原市指定文化財の史跡であること、そして、この場所の名前が「銭室塚古墳」であることがわかりました。
※Wikipedia に詳細がありました ⇒ 銭室塚古墳 - Wikipedia
また、とりあえず、読める部分だけを拾い集めたところ、何とか以下のような概要を知ることができました。
- 昭和52年5月17日に指定された円墳である
- 高さ4.2m、玄室長6.3m、奥壁幅1.4m、奥壁高1.45m、側壁3m
- 金銀珍宝を埋めた塚と言い伝えられ「銭室塚」になった
- 周囲の水田には古墳時代の土器片が散らばっている
- 墳形は円墳ではなく帆立貝式とみる考え方がある
なるほど・・・という感じですが、古墳に「帆立貝式」というのがあるは初めて知りました。ということで、次回はもっと時間をかけて見学してみます。
ちなみに、こちらは銭室塚古墳とその周辺の風景です。田植えが終わるGW過ぎに行くと、こんな美しい水田が広がる長閑(のどか)な田園風景を満喫できます。
このあと、黒羽地区にある「芭蕉の館」に行きましたが、記事が長くなってしまうためまた後日にしたいと思います。それでは・・・
芭蕉の館について ⇒ 黒羽芭蕉の館 | 大田原市
まとめ・備考
<場所>
グーグルマップで確認したところ、この周辺には銭室塚古墳の他にも10か所ほどの古墳があるので、歴史的なものが好きなライダーはお弁当持参で古墳巡りをするのも良いでしょう。
※ラーメン好きなライダーにはこの古墳から南に数キロほど南下したところにある「百個ラーメン」という白河ラーメンのお店をおすすめします。田舎のラーメン屋さんなので少し入りづらいかもしれませんが、味は間違いなく美味しいです。
END